春の記事として、待ちに待った季節の到来を 目に見える形でお届けしたい!道東 × 春 で今回注目したのは、1984~85年に 浦幌町で国内での自生が初めて報告されたという、「ウラホロイチゲ」。早春に開花するそうだ。4月中旬、浦幌町へ行ってきました。
昆布刈石海岸より こんにちわ!春の陽光を浴びて俺も どんどん開花したい!
伸びしろのかたまり、高橋(41)です。
今回は十勝地方の浦幌町などに生える多年草、ウラホロイチゲをTommyと探してきました。
2分ほどのまとめ動画はこちら。
道東 × 春=ウラホロイチゲ in 浦幌町
しかし「浅さ」においては定評のある我々、
ウラホロイチゲのことを まるで知りません。
ということで、
浦幌町立図書館・博物館の複合施設、浦幌町教育文化センター「らぽろ21」へ。
ウラホロイチゲの情報をいただければ、と お邪魔しました。
館内。あ、アカデミック…。
教育&文化が おじさんの精神と胃を攻めます。
そこで目に飛び込んできたのが…。
これ。地獄に仏、渡りに船。このポップで本当に難易度下がりました。
▼博物館は入館無料。展示品との仕切りがないところが多く、収められたものがリアルに感じられるのが印象的。
▼博物館展示物にはウラホロイチゲ発見の論文も。
応対してくださったのは、学芸員の持田 誠さん。
高橋「あ・あのー、野生のウラホロイチゲを見たいんですけど…」
持田さん「はい、それなら…」すでに地図を手にしている!スピード!
高橋「あ・あのー、知識もなければ、見たこともないんですが…」
持田さん「昨日講座があったんです。お使いください」たくさんの資料!パワー!
アポなしで訪れた我々を恐るべきスピード&パワーで迎えていただききました。
このサイトでの資料の使用も即決即断で、いいですよ、のご返事。
さっそく、いただいた資料からウラホロイチゲのポイントをチェックしてみよう。
〇ウラホロイチゲはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草である。
〇似た種類のなかからウラホロイチゲを見分けるための知識
花は白色で直径2~3cm。茎の先に一つ咲く。
萼片は5~8枚。
茎葉には柄がある。3小葉で小葉は羽状に切れ込む。
根生葉は2回3出複葉。裂片は羽状に切れ込む。ー「浦幌町立博物館 夜学講座 ウラホロイチゲの体のつくり」 より引用・抜粋させてもらいました。
正直、まだ開花していない高橋の頭ではわからないところもありますが、
草花に多少通じているTommyは理解できた模様。まかせた。
見つけやすい場所は、「昆布刈石展望台」と「十勝太遺跡展望台」の周辺2カ所だそう。
2つとも、これから行こうと思っていた浦幌町の景観スポット。
いよいよウラホロイチゲに会う時が来た。
浦幌町立博物館様、たくさんの情報とご協力、本当にありがとうございました!
十勝太遺跡展望台へ。眼前を流れる十勝川の後ろに広がる十勝平野。
「十勝の良さはスケールのでかさ」と誰かが言ってたのを思い出す。
景色を楽しんだ後、近くを20分ほど散策。
しかし、エゾエンゴサクやキバノアマナは見えますが、ウラホロイチゲの姿は発見できず。
「永遠の道東素人」の底力を存分に発揮。場所を移動します。
昆布刈石展望台。水平線、断崖、絶景。
展望台に立つと男の子が大好きな単語が頭に浮かぶ、地球の丸さを体感できるビューポイント。
しかし、ウラホロイチゲはここではなく…。
展望台を下った先の道道1038号線、その道に沿ってある湿地の周辺で見ることができるそうだ。
30分ほど探索。まずTommyが見つけました。
場所は展望台を下りて道道1038号線に入るところで左折し、車で少し走ったところ。
落葉落枝をすり抜ける様に立つ姿は可憐。開いた花は実に繊細だ。小さいのでちょっと見つけにくいかもしれません、と博物館の持田さんは言っていた。確かに。少しかがんで目の位置を低くすると、一つ見つかる。すると次々と目に飛び込んでくる。
なんだ、こんなにたくさんいたのか。
春だ。あっという間に目の中が、全部 春になる。
浦幌町立博物館 浦幌町字桜町16番地1 (浦幌町教育文化センターらぽろ21内) TEL.015-576-2009 開館時間 10~17時 入館無料