はじめまして!高橋の方のおじさんです。第1回目の記事となります。
弟子屈町にある「冬でも雪が積もらない」道東の聖域、ポンポン山に行ってきました。
そもそもの始まりは、
①温泉ニガテ
②味オンチ
③体力ない
という、北海道に生まれた意味があんまりない、高橋とフリーライターのTommy(トミー)、40代のおじさん二人のこんな会話から始まりました。
高橋「寒いし道は滑るし!冬の道東に俺たちの居場所はないのかよ!」
Tom「あるよ」
何年前かにテレビで見たという ざっくりとした情報、「冬でも雪が積もらず 一年中 虫が鳴いている場所」に 行ってみることに。僕 初めて聞いたんですけど、これって奇跡ですよね?
ところでポンポン山とは。火山活動からくる 地熱の影響で 年間通して暖かく、冬でも雪が積もらないという いつも春! な景色が見られる場所(噴気孔原・ふんきこうげん)なんだとか。マジか。そして、そこに生息している「虫=マダラスズ」。 全国にふつうにいるコオロギなのだが、本来なら卵で越冬する。しかし、阿寒湖周辺や弟子屈町和琴半島&ポンポン山では その噴気孔原のおかげで一年中活動。冬でも鳴き声を聴くことができる(!)。
▼トレッキングへ向かう二人の心を その入り口で見事に砕いた、道東の「圧」。
受付で自然解説員さんに ポンポン山へ行くことを伝え 情報を収集。そして、スノーシューをレンタル。サイズを選び、5分ほど着脱法等のレクチャーを受けました。初めてのスノーシューでしたが、ふだん運動しないおじさんでも扱いは意外なほど簡単でした。
いよいよEMCを出て、ポンポン山のある仁伏(にぶし)地区へ。
スノーシューを装備し、いざ雪道に。
目の前にはトドマツやアカエゾマツの森。
雪に閉ざされた森は思いの外 静か。
途中、クモガタガガンボらしき虫(Tommy談)を発見。
20分ほど経ったところで、ポンポン山の案内表示。
前日にトレッキングした人の足跡があり歩きやすく、迷うことはありませんでした。
しかし初スノーシューで息は上がる。
動物の足跡はあるが残念ながら姿はなし。
▼豚のように汗をかき、小鹿のようにヒグマを恐れ、道東の大自然と一体化する高橋
出発から一時間、少し疲労もたまってきたころ、
目に入ってくる景色に変化が!
さらに進むと赤茶色の雪のない丘が!
湯気が立ち込め、緑色のコケ類も見えます。
ポンポン山です。
スマホが示す気温は-1℃。
手持ちの温度計が指したのはなんと23℃(地面近く)!
足元から「熱」、きてます。
耳を澄ますと、「ジ〜」と小さく虫の声。
一帯には動植物保護のため、ロープが張られている。
その内側で慎重に落ち葉を除け、マダラスズを探すこと、10分。
※以下の動画は「マダラスズ」です。虫がニガテな方はご注意を。
銀世界からポンポン山へ至った時の赤と緑。 強烈な色のコントラストは、単純に感動した。 上半身は降る雪を感じているのに、足もとからは確かな熱気が伝わる。はいずり回ってマダラスズを夢中で追いかけた。硫黄のにおいの中 泥だらけでおじさんたちが思い出したのは、我を忘れ ただ「遊ぶこと」に熱中した子供時代。
ポンポン山に背を向けて、また片道1時間。体は疲れてた。でも心は震えてた。だから思ったんだ。
道東は かっこいい と。
川湯エコミュージアムセンター
川上郡弟子屈町川湯温泉2-2-6
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