もう一度来ます、と 誓った場所がある。阿寒湖畔、スキー場のゲレンデを登る「白湯山展望台」。我々は冬に入り口まで行きながら 吹雪と体力不足により涙の撤退を決断。秋は紅葉に包まれた美しい景観が望めるそうだ。今しかない。だが本当にたどり着くことができるのか?10月初旬 ふたたび挑んできました!
【REVENGE・リベンジ】
意味:復讐(ふくしゅう)、仕返し、報復、そして遺恨。
その入り口まで達しながら「(俺達には)無理無理!」と引き返した場所がある。
その名は、白湯山(はくとうさん)展望台。
時は秋。
阿寒湖畔エコミュージアムセンターよ、私たちは帰ってきた!
というわけで10月初旬、
白湯山展望台へのリベンジを胸に 阿寒湖畔へやってきました!
前回(冬の阿寒湖畔にコオロギを探す記事)と同じく、まずは情報をいただきに阿寒湖畔EMCへ。
冬はこちらで「トレッキングガイドMAP」をもらい、 スノーシューをレンタルしました。
自然解説員の野竿さんに励まされた、熱い記憶が我々の胸によみがえります!
この日対応いただきましたのは、畠山 宣子さん。
冬にご案内いただいた野竿さんは残念ながら館内におられず。
畠山さんから白湯山展望台トレッキングの説明をしてもらいます。
やはり雪のない時期の方が登るのは楽。
最近では2歳の子も(親にサポートしてもらって)登ったんだって!
あの 地獄のゲレンデ を、まじか…!
夏も冬も楽しめる!でもオススメは秋!
阿寒湖畔EMC、展示物に「熱」、感じます。
阿寒湖周辺の観光スポットだけではなく、
最新のヒグマ出没情報も。
道東最弱の我々、せめて万全の準備でむかいたい。
白湯山付近で見られる野生動物の情報などもいただきました。
畠山さん、ありがとうございました!
阿寒湖畔EMCを後にし、いよいよリベンジの幕が開く…!
阿寒湖畔エコミュージアムセンター 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-1-1 TEL.0154-67-4100 FAX.0154-67-2568 開館時間 9:00~17:00 毎週火曜日休館(火曜祝日の場合翌日休館) http://business4.plala.or.jp/akan-eco/index.html
あらためまして ヤッホー、高橋です。
あ、ちょっと気が早いかナ☆
スタート地点の 国設 阿寒湖畔スキー場 です。素晴らしい好天。
冬には登り口まで行ったのですが、雪で視界がホワイトアウト。
体力も限界、ということで撤退しました。
リベンジなるか!さあ出発しましょう!
登り始めて15分ほど。 眼下に素晴らしい景観が広がりますが…
そんな余裕、ないよ?
ゲレンデ中腹で生命の危機を迎えます。
息も絶え絶えに、見返り阿寒湖&雄阿寒岳。
ゲレンデ途中でも わりと見ごたえのある景色、見えます。
約40分ほどで、見えてきました!
前回リタイアした登り口まで 到達!
しかし、実は全行程の半分も到達していないんです。
白湯山展望台への戦いは、これからなのだ…!
白湯山展望台への道
到達したのはあくまで「登り口」。
つまりはやっと、スタート時点。
最後の力を振り絞り、いざ「白湯山遊歩道」へ
階段を上ると いきなり木々が立ち並ぶ 今までとは異なる景色。
広がる静かな空気に、じんわり心が沸き立ってきます。
ここは道東、日常のすぐ隣にある、非日常の世界へ!
いよいよ未知の領域!展望台の表示が!
紅葉は見頃一歩手前、という感じでした。
が それもまた美しい。
景色は本当に目まぐるしく変化。
ここ歩くの、楽しい!
突然、Tommyさんから なにか見つけたぞ!との声が。
かすかに煙が!
地熱も感じるのでTommyが虫を探しましたが、
めぼしいのはいなかったそうですねー。
整備された木道を渡っていきますよー。
看板に「立入禁止」。
かすかに温泉的な においもしてきたみたい。
何かに近づいてきた!
せせらぎも聞こえる!
自然と足が早まります!
ついにその姿を現しましたー!
ボッケ 。
白湯山遊歩道では「ボッケ群」といわれる、 数多くのボッケが見られるそう。
別名「流れる温泉」、チップ川には デッキが設置されていました。
湯気が!
登りながらも続きます、ボッケのある風景。
わりと近くで見られるものもありましたよ。
ベンチのある場所で小休止。
すでにリュックのチャックを閉じる余裕もない高橋。
限界をむかえた頭が、自然と ポエム を語りだします。
『ふたたび やって来たぜ 阿寒、
酸欠フラフラ、 もう アカン…!
黄色く色づいてる イチョウ、
脱水症状 危険 胃腸…!』
ああ、阿寒湖畔ライムと あふれるセンス、止まらない…
阿寒湖EMCの畠山さん、エゾリスやモモンガが見られるかも、って言ってたな…
さて 、再出発。
見上げると、稜線がわりと近くに見えますねー。
坂道は蛇行して伸びていますが、あと一息っぽい!
そしてついに、ついに!白湯山展望台(はげ山・標高788m)、到達!
登り口から約2時間。 冬に涙し 秋に笑う。
最高のリベンジ、できましたよ!
そびえる雄阿寒岳のあしもと、 果てしない空をたたえて 映えるよ 阿寒湖。
はー、染まり始めた 秋の色がまた目に染みる…!絶景ナリ…!
これは…自己紹介ですかね?
我々が苦労してやっとたどり着いた白湯山展望。
実はスキー場から行くルートと、フレベツ林道から行く、2つのコースがあります。
ちなみに林道を車で進んで駐車スペースから歩けば、展望台まで10分ほど。
繰り返します。 白湯山展望台、
林道を使えば 歩いて10分 です。
実は気楽に来られる「絶景スポット」なんですよー。
白湯山展望台付近は 冬でも地熱の影響で 雪の積もらない場所、
「噴気孔原」(ふんきこうげん)でもあります。
真冬でも鳴くというコオロギ類を探しましたが、残念ですが見当たらず…。
さーて、すっかり楽しんで、下山下山。
はい、ということで 無事 下りましたー!
トラブルもなく、本当に良かった!
秋 萌ゆる白湯山、素晴らしかったよ!