北海道を代表する観光スポット、美瑛町の「青い池」。しかし、まるでその存在を否定するかのごとき「青くない池」が、浦幌町にあるとか。どういうこと?これは行って確かめるしかない!曇天の夏の日、十勝へ急行する我々。だがその時には知る由もなかったのだ。浦幌町には十勝の刺客が待ちうけていることを…。
美瑛町・青い池。
北海道屈指の観光スポット、僕も行きましたー。
▼美瑛町の「青い池」。青い。
しかし!その存在を揺るがすかのような、
衝撃の池が浦幌町にある!
という話を聞きつけた我々。
その名は「青くない池」(仮)。どういうこと?
今回は気になるその噂を追いかけます!
釧路を出発して白糠→音別、そして 直別共栄線。
道路まで押し寄せる波しぶき、
ああ、くもりの日もいい…。
2時間弱で、浦幌町へ到着…したのですが!
車から降りる我々の前に ふらり と登場する、
謎の人影!
待っていたのは、十勝のサイト「↗ トカチニッチ」、
所属ライターの「 狂虎(きょうこ)」さん。
★狂虎は twitter でも、やりたい放題だょ★
トカチニッチとは?
「十勝」の「ニッチ」な情報を気ままに収集・発信する、 個人的なワクワクが詰まったメディア。
個性的なライター陣がマジで自由に更新、十勝の大地&十勝人の心の広さを体感できるサイト。
サイトはコチラ → https://tknc.jp
じつは狂虎さんとは SNS上で交流があり、
青くない池の先にある浦幌炭鉱跡を見たい!
ということで浦幌町で待ち合わせ。
▼真の「狂虎」であるあかし、虎のスエットシャツ
今回は狂虎さんと一緒に、一度行ってみたかった浦幌音別線をドライブ、
「青くない池」&「浦幌炭鉱跡」を見に行きまーす。
青くない池へ!
浦幌町立博物館から狂虎さんを加え、出発しまーす。
道道56号を本別方面へ。
浦幌町立博物館さんで教えていただいた目印、
「旧常室(とこむろ)小学校」。
現在はカフェとなっているようですが、この日は CLOSE。
ここを右折し、「道道500号音別浦幌線」へ。
どんな風景が見られるのか、あふれる期待感!
多少のダートがありましたが、道は全面快適。
おっ、Tommyがなにか見つけたようですよ!
「前方に巨大な鳥、発見ッ!」
「おおー!あれはなんですか!?」
「あー、オジロワシ ですね!こんな近くで!」
あれっ?俺、名前 聞かれましたよね?
狂虎さんは虫好きなんですって。
まあここは先に進みましょう!見えてきたのはこの光景!
立ち枯れ!その下に、池…!
たしかに似てる!…のに…
ああ、全く青くない…!
▼「青くない池」(仮)。特に正式な名称はないそう
青くなくてもいいじゃない、幻想的だもの。
美瑛町の青い池も堤防に水が溜まってできた人造池ですが、
こちらも常室(とこむろ)川に作った堤防によってできた池なんだとか。
浦幌炭鉱跡へ!
ここからは道なりに続く、
「浦幌炭鉱跡地」へ行ってみます。
炭鉱跡へ行く前にぜひ読んでいただきたいのが、
「↗十勝振興局・炭山での不思議な体験」。
たいへんフワッとした気持ちになれますのでぜひ。
一気にテンションが上がる、狂虎さん&Tommy。
しかし高橋にはちょっと不安があったのです。
浦幌博物館で教えていただいたのは目的地への道と、ヒグマ情報。
「やはり今年(2019年)は多いです…!」とのこと。
クマよけ鈴、クマよけスプレーと装備はしてきましたが、最警戒で…
「ふぁお~ すごい!近くで見たい!」
待て、ちょっと待ってくれ虫の人たち。
以前、浦幌博物館で行われた↗浦幌ヒグマ調査会のヒグマ教室(子供向け)で教わったこと!
○まず、出会わないこと
○腰ぐらいの草むらがあればヒグマは完全に身を隠せる
○ヒグマスプレーはファイナルファンタジーでいうと「エクスカリバー」
アパート跡のまわりの草は膝ほど。
あたりを十分 見渡してから近づいてみます。
ていうか、いつのまにか俺が先頭になってますよ…?
3棟残っているアパート、近づくとやっぱりすごい迫力。
時をかけて人造物を飲み込んでいく力、
ゾクッと来るもの、あります。これが…廃墟心なのか?
いやー、でも さすがにここまで。
車に戻って…
「あ☆!奥のほうに茶色い建物が!」
行かないよ?
その先にあった「みらいの森」。東屋もあります。
見通しもいいし、ここはちょっと探索してみましょう!
サクラソウの仲間かな?
タツナミソウ。
Tommyは看板の裏に、ハチの巣発見!
さらに切り株にカナヘビ!
ちょっと探しただけでたくさん見つけられました!満足満足。
また少し車を進めたその先に、巨大建造物!
鉄橋跡のようですねー。
こちらは「層雲橋」。
往時の様子と対比できる、ナイス構図。
この先はT字路。道の先にはMOZUが!はじめたみたー。
道の片方は草藪、もう一方にはロープ。
ということで探索はここまで。
ふたたび「青くない池」へ
おお!さっきのより、なんか近い。
スケールは小さめですが、池底の倒木までハッキリ。
虫の人たちは何百といる水面のアメンボに興奮。
その時でした…!「キャラッ、キャラッ」という鳴き声!
「ハッ!ヤ・ヤマ・ヤ・ヤマセミだ…!」
しかも数羽いる!レレレンズを交換しなきゃ…!
急いで車で望遠につけかえて戻ると…
まあ、当然もういないですよ…。
▼以前、初夏の阿寒国際ツルセンターにて見事撮影に失敗したヤマセミさん
狂虎さん&Tommyも ガックリと道でうずくまっています…。
ここにきて通じ合う、三人の心…!
ヤマセミ、すぐ行っちゃって本当に残念だけど、きっとみんなの心の中に…
「かわいい!美しい!」
…虫ですか、そうですか。
「うちの庭にいっぱいいるんですよ!」
「わかります!」
わかんねえよ?
青くない池~炭鉱跡と廻れる30分~1時間くらいのドライブコース。
今は実際に見ることができない浦幌炭鉱の数々は、
ぜひ ↗浦幌町立博物館(入館無料!)で。
炭鉱にまつわる展示品のほか 当時の様子を再現したジオラマもあり、
炭鉱跡に行かれる方はお立ち寄りをオススメします。
狂虎さんが見た、謎の茶色い建物の謎も解けるかも。
そして狂虎さん、ありがとうございました!
たのしかったー。
↓トカチニッチ内、狂虎さんの記事はコチラ ↓
『かっこいい道東』の『浦幌炭鉱跡』取材に同行した話
同じ所へ行ったのに全然違う記事&僕らのインタビューも載せていただきましたよ!
ではまた、どこかの道東で!
イラスト・木村 太郎(女)
浦幌町立博物館 浦幌町字桜町16番地1 (浦幌町教育文化センターらぽろ21内) TEL.015-576-2009 開館時間 10~17時 入館無料 Facebook ‐ リンク / Twitter(非公式) - リンク
浦幌町「青くない池」&「浦幌炭鉱」 リンク集
炭山みらいの森・みどころマップ|行く前に必読!フワッとします! – Link
東十勝ロングトレイル協議会|今回行ったルートを含む豊頃・浦幌町を歩くツアーを開催 – Link
浦幌町立博物館|町公式HPより非公式SNSの方がおもしろい FB– Link Twitter– Link