北海道の固有種である昆虫・オオルリオサムシ。またの名は「北の宝石」。ぜひ、一度お会いしてみたい。計画のないまま飛び出し、ほぼ なにも得られなかった前回美幌への旅。そこで今回は「はじめての虫トラップ」に挑戦してみます。仕掛ける時のマナー、そして仕掛けるエサなどもお聞きしました!

前回は北海道の固有種ゼロ、もちろん目的のオオルリオサムシもナシという結果
しかしTOMMYが放った言葉は、
オレがトラップ仕掛けたら オオルリオサムシ、とれるよ」。
高橋は思った。…この企画、危ない
危機感だけが募るそんな中、参加していた釧路市博物館「昆虫スケッチ教室」で 学芸員さんと話す機会が!
いただいたのは「トラップを仕掛ける時のマナー」、また「仕掛けるエサ」の情報。これで・・・戦える!
日差しも和らいできた道東の9月早朝、おじさんたちの「昆虫大作戦」、スタートです。

 

 

 

 

 

 

 

トラップを仕掛けてみる!編

道東野郎TOMMYです。
美幌での探索はちょっとキビしいってことで、

今回はトラップ採集でオオルリオサムシの捕獲に挑戦!

トラップ採集及びマナー等については 釧路市立博物館にアドバイスをいただきました。

トラップ設置時のマナー

①所属・団体名をタグ付けする
➁動物を呼び寄せないために、果実由来の酢をエサにする

またオサムシ類は夜行性で地表を動く虫のため、
ワナはピットフォールトラップ(落とし穴式)で間違いないだろうとのこと。

 

▼PFトラップ。かっこいい名前だが、エサ入れてプラカップを埋めるだけ。

昆虫担当学芸員様、ありがとうございました。

今回の行先は釧路町字別保の森林公園。
やっぱりホームが一番だね。

 

▼学芸員さんに「まあ、間違い…ではないでしょうね」と言ってもらった場所、「別保・森林公園」

クマ注意の看板が生々しいぜ。

ここは市内ではなかなかお目にかかれない虫に出会えるので、
オオルリ兄貴も或いは…と。

下生えをかき分け、トラップの設置場所を物色。

今回はプラカップを使用し、

誘引用の餌として昆虫ゼリーと等を用意した。

冷凍庫に眠っていた豚バラ肉も持ってきたが、
何かスゴい事になりそうなので止めておく。

 

▼「冷蔵庫に眠り続けていた豚バラ」を高橋に「動物来ちゃうから」とたしなめられ、不満を隠せないTOMMY

餌を入れ、カップが埋まる程度の穴を掘って埋める。
あまりバラバラに設置すると場所が分からなくなるので、
ある程度固めて埋めておく。

 

▼TOMMYは「野生のカン」で、高橋は「シダが多い湿っぽい場所」へ、それぞれ仕掛けました

よし、設置完了!
何かかかってくれればいいが…。

 

▼駐車場にいた、地面に寝ころぶバッタ

 

トラップを回収してみる!編

翌日。早速回収してみます。
ドキドキしますねえ。

さて樹の洞(うろ)に埋めた第1のトラップはどうかな〜?

……おおっと?何か動いているぜ。ブブブ、ブ〜ンと羽音がする。こいつは…。
ハチだ。クロスズメバチ。蜂の子の佃煮でお馴染み。
昆虫ゼリーの香りに誘われてその後もしつこくつきまとわれた。

こっちはモンスズメバチかな?さすが昆虫ゼリーだぜ。
肉を使わなかったせいか、トラップ採集の常連のザトウムシやシデムシは全然いない。
ザトウムシが大嫌いな私には有り難いが、何か肩透かし感。

よし、次いってみよう!今度の獲物は…。

アオゴミムシ
緑色の虫には大抵「アオ○○」という名前がつく。
元来日本語では緑=青なので。信号機の青と同じことです。

センチコガネ
丸くて可愛いでしょう。
動物の糞を餌とする糞虫だが、甘いのも好きなのかな。

最後に高橋の仕掛けたトラップを回収するよ。
何かいるかな…?
むむむ、こ、このシルエットはオサムシっぽいぞ…!

オサムシ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
でも残念、コイツは北の宝石オオルリオサムシじゃなくって、コブスジアカガネオサムシ
道東では一番良く見られるオサムシですな。コレも一応北海道特産です。

 

▼仕掛けたエサは「酢」と「昆虫ゼリー」でした

しかしコブスジもなかなかキレイなもんでしょう?
どーですか、この銅色の光沢。羽の条が特徴的であります。
カッコイイ

以上が今回のトラップ採集の成果でした。

捕獲した昆虫はスタッフが美味しく頂き…じゃなくって、解放しましたとさ。

オオルリオサムシもアイヌキンオサムシも採れなかったのは残念だけど、
コブスジアカガネオサムシで何とか面目は保った感じでしょうか?

地球上で最も繁栄している生物、それは 昆虫
我々の足元の小さな世界にも多種多様な生命の営みがある事を少しでも感じ取って貰えれば幸いです。

参考文献:『北海道の昆虫』『続 北海道の昆虫』(北海道新聞社)