道東の春を本で調べていると、とある名前が目に飛び込んできた。
ユキワリコザクラ。漢字で「雪割小桜」。この力強いネームの「春感」、見逃せない!
開花するという5月中旬を待ち、根室市落石にその姿を探しに行きました。
動画はこちら。3分弱です。
こんにちわ!「サイロの中心で春を叫んだケモノ」、
道東の珍獣、高橋です。
目的地は落石岬なのですが5月中旬といえば…。
ちょうど宣言直後だったので、チシマザクラを見に行きました。
さて、根室市街地から車で20分、落石へ。
誰が呼んだか、北海道3大秘岬。
そのひとつ、落石岬へ ユキワリコザクラに会いに行きます。
入口からすぐ、ルートは2つに分かれますが、
まずはまっすぐ落石岬灯台を目指すルート(片道30分ほど)。
木道上を歩いて、アカエゾマツの森へ。そこは…。
ミズバショウ天国!右も左もミズバショウ!
木々が光を遮る、コケむした湿地の奥まで続く群生。
正直、生まれて初めて植物に「圧」、感じました。
木道は歩きやすいが、ところどころ破損。景色を見るときは立ち止まって。
森を抜けると一面の笹。落石岬灯台が見えてきます。
足元に。
木道を降りた辺りから沢山咲いていましたねー。
5センチほどの大きさ、花がハート形で かわいい。
ユキワリコザクラは東北地方北部・北海道に生育する多年草。
サクラソウ科。根室市の市花。
大きさは5~10センセンチほど。花期は5~6月。
ミズバショウの群生を切り抜け、
ユキワリコザクラを無事発見、何かを達成した男の顔。
落石岬灯台 到着まで約30分。
ここから落石岬の左半分を海岸線に沿って歩くルートで帰ります(片道3時間ほど)。
40メートルの断崖の上、テラス状の台地を歩くとか、これもうは冒険。
ササハラには足跡、ところどころに標識が設置されていて、迷いませんでしたよー。
一面の笹原、ヤチボウズの大群。パノラマに広がる波に削られた海岸線。
湿原に始まり、灯台、岬と目まぐるしく景色が変わり、歩いているだけで楽しい。
ずっと感じる エゾシカちゃん達からの熱視線も、ここならでは かも。
気温は10度前後でした。動物の姿も ちらほら。
結構なアップダウンもありましたが、のんびり春を楽しみつつ歩けました。
サクッと木道で片道30分ほど、湿原、植物、灯台など美しい光景が楽しめる道。
じっくり落石岬を半周、笹原と岬をめぐるダイナミックな景観が楽しめる道。
どっちの道も歩けば視界が開けるたびに、ものすごく風景が変わる。
あの森を抜けたら。この丘を越えたら。そんな喜びが足を先に進ませます。
風に揺られながらも、かわいい花をたくさん咲かせていた、ユキワリコザクラ。
ミズバショウ、緑に色づき始めた笹原・ヤチボウズと割とガッツリ春を感じてきました。
今度はまた別の季節に、また違う顔を見せてくれる落石岬に行ってみたいですねー。
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